インテリアテイスト「北欧」
こんにちは、デザイナーの伊東です。
前回と引き続き、インテリアテイストについて紹介していきます。
今回は日本で根強い人気を誇る「北欧スタイル」についてです。
北欧インテリア最大の特徴は「居心地の良さ」にあり
北欧とはヨーロッパ北部のスカンジナビア半島と、その周辺にある国を主に指しています。
具体的には「スウェーデン・ノルウェー・フィンランド・デンマーク」の4カ国を指す場合が一般的です。
北極圏に近いこの地域は寒い冬の期間が長く続き、必然的に室内で過ごす時間が長くなります。
そのため厳しい冬を快適に乗り切るため、家をなるべく快適にしようと工夫がされてきました。
その結果、家具や照明、ファブリックなど、世界的にも有名なデザインが数多く生み出されました。
北欧インテリアとは?
北欧インテリアを形づくる要素は大きく3つあります。
①木などの自然素材+白い壁
②ファブリックなどでアクセントカラーを取り入れる
③照明やキャンドルで居心地の良さを演出
①木などの自然素材+白い壁
北欧には広大な森が広がり、都市部でも身近に自然が随所に感じられる環境です。
その資源をふんだんに活かしたインテリアが北欧スタイルの最大の特徴です。
家具は木製のものを選んだり、床もフローリングにするなど木を取り入れるとグッと北欧テイストに近づいてきます。
木の色も、白木やベージュなどの明るい色味のものがよく使われます。
このようなニュートラルな色調と白い壁をベースにインテリアを作っていきます。
ソファやチェアの脚が木製のものを取り入れるだけでも、だいぶ北欧感が増しますよ。
ほかの素材もコットンやウールなどの自然素材を使い、温かみをプラスすると木によく合います。
②ファブリックなどでアクセントカラーを取り入れる
北欧インテリアは、冬の暗く寒い期間を少しでも明るい気分で過ごすための工夫として、
カラフルで、自然をモチーフにしたデザインのファブリックを多く室内に取り入れてきました。
日本でも人気のマリメッコなどがその代表例ですね。
カーテンやクッション、ベッドリネンなどでアクセントとして取れ入れると、それだけで北欧の雰囲気になります。
ファブリックパネルなどもおすすめです。
③照明やキャンドルで居心地の良さを演出
日照時間が短く、夜が長い北欧の冬に照明は欠かせません。
シーリングライトやダウンライトの全体照明をやめて部分照明にするだけで
北欧のお家のような居心地の良さを簡単に演出することができます。
たとえばダイニングテーブルの上にペンダントライトを吊るしたり、
ソファの横には本を読むときに手元を照らせるようにフロアスタンドを置いたり、
キャビネットをテーブルライトでディスプレイしたり、
センターテーブルにキャンドルを灯してゆったり過ごしたり。
「必要なところに必要なあかり」を取り入れてみましょう。
北欧のインテリアと日本のインテリアは似ている?
日本と北欧は文化も気候も異なりますが、意外にもインテリアには共通点があります。
日本のインテリア(伝統的な和室)も
自然素材を多く取り入れたナチュラルな空間で、
侘び寂びを大事にしたシンプルで無駄のない空間、
それでいて柔らかで暖かみのあるデザインが特徴的です。
だからこそ日本で北欧インテリアは人気なのかもしれませんね。
いかがでしたか?
次回はインダストリアルについて説明していきます!