トイレの扉問題 ユニバーサルデザイン的にはどうしたら良い?
天山工務店スタッフ後田です。
突然ですが、問題です。
トイレの扉をつける位置、AとBではどちらがユニバーサルデザイン的でしょうか?
答えは・・・・とその前に、ユニバーサルデザインについて簡単にご説明します。
国土交通省のページに記載されていた文章を抜粋しますと、
ユニバーサルデザインはあらかじめ、障害の有無、年齢、性別、人種等にかかわらず
多様な人々が利用しやすいよう都市や生活環境をデザインする考え方の事です
それでは、ユニバーサルデザイン的正解はというと・・・・
Aの横からアプローチの扉が正解となります!
Aの扉は入って便器に座るまでに必要な体の方向転換が90度ですみます。
Bの扉は入って便器に座るまでに180度の方向転換が必要です。
この違いは健常者であれば、そこまで意識せずにすみますが、
ケガや身体的障害、高齢等で足腰の移動に制限が多い場合はこの差が重要となります。
つづいての問題です。
トイレのドアは、開き戸と引戸どちらがユニバーサルデザイン的でしょうか?
答えは・・・・
Bの引戸になります。
Aの開き戸ですと、扉を開ける軌道を確保する為に、少し体をよける動作が発生します。
健常者にとっては問題なくできるこの様な動作も、ちょっとした移動も容易にしがたい人にとっては、
大きな負担となります。
Bの引戸は、ほとんど体を動かさずに開けられるので、ユニバーサルデザイン的に正解と言えます。
扉一つとっても奥が深いですね!