前川國男邸に見る天井高と光の取り入れ方。これがお手本です
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こんにちは、天山工務店スタッフの後田です。
前回に引き続き、前川國男邸を元に豊かな空間づくりついてお話しします。
前川國男は、日本の近代建築を代表する建築家であり、
世界的建築家であるル・コルビュジエの弟子であり、その影響を強く受けました。
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ル・コルビュジエは、建物の内と外の空間がシームレスに繋がるように設計することを重視しました。
この理念は、前川國男邸にも受け継がれ、高い天井と大きな窓を設けることで、
自然光が部屋全体に行き渡り、自然と一体化したような空間となる様な効果をもたらしています。
前川邸のこれらの特徴は、ル・コルビュジエの代表作である
「ユニテ・ダビタシオン(Unité d’Habitation)」にも見られるものです。
ユニテ・ダビタシオンでは、天井高が異なる部屋や廊下が設けられており、
空間に多様性と変化を与えています。
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前川邸もダイニングの天井はあえて低く抑え、
その隣り合うリビングは光を取り込む大きな窓のある
開放的な吹抜け空間となっており空間のダイナミズムを生み出しています。
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前川國男邸は、
ル・コルビュジエの建築哲学を日本の住宅に見事に取り入れた例と言えます。
ただ天井が高い、ただ吹抜けがあるだけでは実現できない、空間の豊かさの答えがここにあります。
建築に興味がある方も、そうでない方も、新たな発見と感動が待っています。
ぜひ一度江戸東京たてもの園にある前川國男邸を訪ねてみくださいね!
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