原広司展~建築に何が可能か~
お世話になっております。佐川です。先日休みをいただいて原広司さんの展示を見てきました。
京都駅や大阪梅田スカイビルなどを設計した建築家です。
京都駅はとても迫力あって京都行くたびに驚きます。
見る場所によって風景が変化します。
湯島駅から歩いて8分に国立現代建築資料館があります。平日だと、無料で見ることができます。
手書きの図面や模型がたくさんあって見応えありました。
例えば、田崎美術館の雲の屋根の図面など、こちらは、軽井沢にお邪魔したとき、見させて頂いたのですが、図面といったときの空間と比べることで建築家の思いが伝わってきます。図面は建築家の手紙なんですね!★
こちらが田崎美術館ですが、秋に初めて軽井沢に一人旅した時、実は、もう美術館は休館日に入るところでした。ですが、ちょうどお買い物して戻られた学芸員さんによって中を見ることができました。しかも、学芸員さんの説明付きで貸切のような感じで見ることができてとても素敵な思い出になりました。
原さんは「有孔体は、内部空間の要請にしたがって形態が決定される。つまり有孔体の被覆は内部空間の反映である」と今回の展示のテーマでもある有孔体理論に基づいて建築を実現してます。またこれは、建築とは本来、そのひとつずつにおいて特異な要請に答えるべきであり、均質的ではありえないという、近代的合理主義に基づいたモダニズム建築に対する批判でもあります。近代化に進むと合理的な空間になりすぎて量産型の間取りが多いですよね。マンションやアパートを見ても全国どこ行っても似たような間取りになりがちです。都市化により急激に都市に人が溢れそれにより、住宅不足。住宅も建築の合理化にするために、間取りも、材料も、仕様も標準化になっていきました。原さんの建築を見てると場所によって違ったり、無意味な孔もその時の唯一の光と空気で埋めてます。そんなことが今後、建築にも必要になっていくのではないでしょうか?
これからは、その当時の合理化により作られた建築を、自由に自分が使いやすいように、さらには見たい風景が現れるように間取りを変更(リノベーション)していきましょう!