部屋がおしゃれになる照明のはなし②
こんにちは。デザイナーの伊東です。
前回に引き続き、照明の話です。
前回、照明のパターンには6種類あるとお伝えしました。
①天井を強調する
②壁を強調する
③床を強調する
④天井と壁を強調する
⑤床と壁を強調する
⑥全体をバランスよく
前回は天井・壁・床とそれぞれを強調する方法でした。
今回は後半の3つのパターンをご紹介します。
前半3つの合わせ技ですね。
④天井と壁を強調する
広がり感を最も高められる手法で、開放的で安らぎのあるイメージが作れます。
自然界の昼間に近い空間演出です。
ダウンライトやシーリングライトを中心に配置し、(間接照明で天井や壁を照らしても◎)
床をフローリング、天井と壁を白いクロスで仕上げるとこのイメージに近くなります。
日本で多い組み合わせなので、一番馴染みのある雰囲気かもしれません。
⑤床と壁を強調する
天井が暗いことによる非日常感と、重厚感・重量感の強い、どっしりとしたイメージになります。
床のみを強調するのに比べると、少し軽さが出ますね。
床を強調するのがホテルのバーの雰囲気だとすると、こちらはホテルの客室のイメージでしょうか。
床のみを強調する場合は集光型の照明を、床と壁を強調する場合は拡散型の照明を使うのがおすすめです。
⑥全体をバランスよく
床・壁・天井をフラットな状態を出すと、包まれるような、柔らかさ、優しい感じのするイメージになります。
女性に好まれる演出です。
床も明るい色を使うのがポイントですね。
よくあるブラウンのフローリングを使うと、色の反射率の関係で④のパターンになってしまいます。
(明るい色の方が光をよく反射し、明るく感じます)
一般的な和室でもよく使われる手法です。
いかがでしたか?
実は奥が深い照明のはなし。
部屋を明るくするだけではなく、様々な雰囲気を演出してくれるのが照明の魅力です。
「どんなお部屋の雰囲気にしたいか」から照明のプランニングをするのも面白いですよ。
家づくりは間取りや内装材に気をとらわれがちですが、照明にも少し気を配ってみてくださいね。
プランニングにお困りの際は、ぜひ天山スタッフにどうぞ。