東京都大田区 OSD邸 住居大規模改修工事
OSD邸の大規模リフォームの現場です、2階建て鉄筋コンクリート造の建物で2階の大部分が仕事で使用していた場所だったのですが他の場所で補えると判断したため住居として使用する事になりました。
解体
既存の建具や床を撤去し全てスケルトン状態にします、かなりの広さなので外に足場を組み、残材を片付けて行きます。一部の壁面がコンクリートでしきられているので部屋を広げ、通路を作るためにダイアモンドカッターと掘削機で壁を撤去し扉の開口を作っていきます。
木工事 スケルトン状態にした後、間仕切り(部屋を仕切る壁)を作り壁にボードを貼るための間柱を立てていきます。外壁にあたる部分はポリエスチレンの断熱材を使 用し断熱効果を高めています。 一部の配管ダクトはそのまま使用しています。配線やエアコン・床暖房用の配管パイプなど、床を仕上げる前に敷設し一時的に外に吊り下げます、電気配線もこ のパイプを通して繋げて行きます。
床
床下配線が敷設されると床の施工に入ります。 根太組みはフローリングを貼るための下地ボードを貼る準備です。 下地ボードを施工します、床にも断熱材を施工します。
断熱材は根太組みに隙間無く収まる様に施工されていますこの断熱材の下に様々な配線、ガス管、給排水が通る様になっています。
下地は完成しましたがこの時点でフローリングを貼ってしまうと傷つく場合がありますのでいったん床の工事は終了し壁、天井の施工に入ります。 下地ボードを貼った状態です、根太だけでは歩きにくい状態でしたがやっと施工しやすい状態になりました。
床に施工する薄型の床暖房システムです、フィルム状になっているので通常の床の施工方法で良く、施工時間も短縮されます。床暖房を使用するためには床段用 のフローリングを使用しなければなりません、床暖房用のフロアーを使用しないと『割れ』や『反り』などが発生してしまいます。 施工されフローリングを貼るのを待っている状態です、損傷を防ぐため上に養生材を敷いておきます。
天井
天井はRCの軽天で施工されていたので吊ボルトが施工されていました、木造建築の場合だと吊木と呼ばれる天井を支える木材を使用しますが、今回は元から施 工してあった吊ボルトを再利用して天井を作ります。 吊ボルトには木材用のジョイントもあり、マンションや店舗などのに良く使用されます。
野縁受けと野縁を施工して断熱材を敷設した状態です、断熱材は上に隙間無く敷き詰めます。その後ボードを貼り付けて天井にふたをした状態にもって行きます がこの間に照明等の電気配線を敷設して行きます。 配線が終わった段階で天井を石膏ボードで塞ぎます。完全にふさがってしまいますが照明の位置に穴を空けて配線を出し、器具付けが出来るようにします。
書斎
収納スペースをふんだんに取ったクローゼットです、クローゼットの中はPanasonicの『アイシェルフ』を使用、机は右側の収納扉と干渉しないようにRを付けています、完成時には塗装をかけて部屋の内装と色を合わせる予定です。
左のスペースには作りつけの本棚を配置しています、棚は自由に高さを調整する様にされていますので本の代わりに小物なども効率的に収納することが可能です。
ドレスルーム
両サイドにカウンターを持ったドレスルームです、建具の一部にはPanasonicの『アイシェルフ』を使用しお施主様が自分で必要な棚やハンガー、収納器具をPanasonicのサイトで選択し、図面と見積が送られてくるシステムになっています。
リビングルーム
ホームシアターを設置する予定の造作棚、コレクションのDVDケースを収めるために寸法を取って作成しています。最終的には扉が付き、写真右に置かれる予定の壁面収納Panasonic『キュビオス』に色を合わせる予定です。
ダイニングキッチンとの間仕切りに使用しているのはニチベのシャレード、オーダー規格で間仕切りドアのフラットタイプ。収納時に目立たずスッキリと間仕切ります。 照明はLEDライトで調光が出来るようになっています。
プロジェクターは天井吊されており、プロジェクターを利用する時にはテレビ側の天井からスクリーンが降りてくる様になっています。
寝室
玄関・通路
玄関靴収納の下にはライトが設置されており玄関先が暗くても視界が確保できる様になっています。通路には収納の他にメディアボックスで電話回線・インターネット回線・その他ケーブルが収められています。
廊下側の照明にはLEDライトを使用しています、LEDライトは価格が一般の照明器具に比べ割高になっていますが10年前後取替えの必要が無く消費電力も低い為、結果的には安く上がります。
トイレ
トイレはPanasonic『アラウーノ』手洗い収納付きのプランを使用しました、コンパクトな手洗い器の下にトイレットペーパーやお手入れ用品を収納できるようになっています。部材裏からの間接照明でトイレの電気を付けなくても室内の確認が出来ます。
浴室・洗面所
洗面所と浴室部分です、浴室の奥には日本庭園の様な箱庭を造る予定になっています。
ユニットバスが入りました、浴室・洗面化粧台の図面が壁に貼ってあります。上部写真左は洗濯機が置かれるスペース、写真右は洗面スペースが設置される予定です。ユニットバス内部は、ほぼ完成の状態ですが配線の接続などまだ施工する箇所は残っています。
洗面台はPanasonic 洗面ドレッシング『ラシス』を利用しています、継ぎ目のない洗面ボール一体型カウンターなので溝に水がたまらず、カビなどの抑制やお手入れが簡単に出来ます、椅子と一体になった収納スペースもあり、限られたスペースを有効に使用出来ます。
浴室にはオプションのクリアミストサウナ、クリアミストとは1マイクロメートル未満の超微細水滴で 体に触れてもぬれた間隔の無い目に見えないミストで す。浴室の換気と雨の日や下着などの乾燥に便利な浴室乾燥、酸素をたくさん含んだミクロの泡で全身をやさしく包み込む酸素浴(美泡)、またシャワーヘッド に搭載された止水スイッチでこまめに水を止める事が出来ます。オプションで浴室の掃除に便利な『マイクロバブル浴室洗浄』も追加されておりしゃがんだり力 を入れたりしなくても清潔な浴室を維持出来ます(洗剤で分解出来ない汚れはスポンジでの清掃が必要です)
キッチン
床下を通っていた配管が立ち上がっています。図面からキッチンに接続する寸法を調べて立ち上げています、対面式のキッチンになるのでカウンター・吊戸棚を設置するための枠を組んでいます。
キッチン横の壁に設置されるインターホン・風呂リモコン・エネファーム・照明調光 Panasonicキッチンのリビングステーション 『L-class I型』 を利用しています。
外溝
ウッドデッキはバーベキューをした時に外で洗い物が出来るようにオールステンレスの流し台を設置しました。 外階段は鉄階段で目隠しはウッドデッキ材と同じイペを利用しています、イペ材は熱帯雨林の木材で密度が高く雨に強いと言う性質があります。手入れなどもオ イルを定期的に塗り直すだけなのでお客様でもメンテナンスが可能です。
太陽光発電・エネファーム
今回のリフォームでは太陽光発電とエネファームを使用し、電気やガス料金を抑えています、さらに敷設時に国や地方自治体の助成金を申請できる場合があるのでこれらをうまく使うことで初期投資が高くなりがちな太陽光発電とエネファームを導入しやすくなります。
太陽光やエネファームの特集は別ページで掲載する予定です。